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基本理念

☆ 島国である日本は、山からたくさんの水が溢れ、

川となって海に注いでいます。古来われわれはその

水の恩恵を受けて生活してきています。川から遠い

土地では用水路を整備し、生活用水や農業用水とし

て利用してきました。特に、米作を中心とした農業

は、平地にも網の目のように用水路を作りました。

水路の周囲に広がる田畑を中心とした風景は、日本

人の心のふるさとでもありました。

 しかし、工業の発展にともなう公害の発生、都市

への人口集中が環境を変えました。川の流れは濁り、

宅地へ変貌してすっかり生活排水路となった用水路

はよどんでいます。濁った川面には、ゴミやさまざ

まな廃棄物が浮かびます。

 埼玉県南東部、足立区と境を接する草加市の中央

を南北に綾瀬川が流れています。埼玉から東京へと

流れ込む全長47.6kmのこの川は、長い間、日本一

汚い川として汚名を轟かせていました。しかしその

川も、関係者の努力によって少しずつ改善が進み、

今では小魚も泳ぎ、鳥たちもやってくるようになり

ました。それでもまだ下位にとどまっていることに

変わりはありません。

綾瀬川は、源流を持たない生活用水路です。周辺の宅地化は進んだものの下水道の整備は遅れ、川に流れ込む生活排水が増加して水質は悪化。「日本一汚い」と形容詞がつくようになってしまいました。市内には、伝右川 辰井川 古綾瀬川 毛長川など綾瀬川に注ぐ支流がいくつもあります。いずれも本流同様の生活排水で、川の汚れが改善されることにはつながりません。なんとか、川をきれいにしたい。身の回りの環境を守りたい。その気持ちを形にするために始めたのが、FSCサルベージ協会の川に沈む自転車を引き上げるという活動でした。

 

初めて活動したのは2001年、7月。20名で、自転車7台を引き上げました。それから、年に1,2回のペースで活動を続けるうち、地元の獨協大学で環境問題に取り組むサークルDecoとの提携、隣接3市での活動など徐々に広がり、2013年までの総参加人数2,283名、引き上げ自転車は835台にもなりました。しかし、こんなに引き上げてもまだ、川には自転車が廃棄されています。我々の活動も終わりにはなりません。

 

我々が目指すのは、河川浄化と環境保全のための啓発活動です。自転車引き上げは、そのシンボルにすぎません。ヘドロで真っ黒になった臭い自転車が、川の汚れをまざまざと見せつけてくれるのです。変わり果てた姿の自転車を見て、何も感じない人はいないでしょう。活動の継続によって、身近な環境問題である川に目を向けてくれる人が増え、河川が美しい姿を取り戻すことができるようにと願っているのです。

 

    目指せ河川内不法投棄自転車0台の町づくり。

 

☆ サルベージとは本来、座礁した船などを引き上げる作業をさしますが、小さいながら自転車も川から引き上げられるものですので、活動名にも「サルベージ」を採用しました。

 

活動は単純です。川に落ちている自転車情報を集め、その中から、フックで引き上げられるものを、安全にかつ楽しく引き上げるだけです。引き上げに危険が伴う場合や無理なものは手をつけません。基本的に人力で上がるものを引き上げます。
 

情報の収集は、住民からの通報を基本にします。これはまだ平成18年度より始めたばかりの試みですので、今後、システム化し軌道にのせていきたいと思っています。市民一人ひとりが川の見張り番的心情を持ち、自転車発見時には当協会へ通報していただいて、協会では年度の活動の中で撤去する。この形を作ることで自転車0台の河川を保っていきたいと考えています。

2002.03 埼玉県知事「表彰状」 草加青年会議所(JC)内社会開発委員会

2003.03 埼玉県知事「表彰状」 獨協大学Deco環境浄化活動として

2006.03 綾瀬川清流ルネッサンスⅡ(流域市長会議・実行力を持った協議体)協会は賞状と盾を以て表彰される

2008.11 草加市政50周年記念事業としてボランティア活動団体として「感謝状」が授与される

表彰履歴

年度内に1~4回の活動を実施いたします。つきましては以下ご依頼ご協力のほどよろしくお願いします。

 

許可内容 河川管理者(国・県・市)へ河川における自転車引き上げ作業実施の許可

協力内容 引き上げ自転車の運搬トラックの供出(国・県・市・一般)

     集合場所の使用許可(空き地管理・所有者)

     参加者の事故にたいする保険適用の認容(草加市市民活動保険)

     適用出来ないときは自費にて協会からイベント保険を別途加入します

     交通誘導員の配置(参加者の安全確保のため)

     警察 道路使用許可 イベント実施の連絡報告

        盗難バイク・自転車の盗難番号の確認

     広報「そうか」など市報への参加呼びかけ掲載

     広報 ポスター・チラシの配布による参加の呼びかけ(掲示・配布・関連団体)

     スタッフ募集 市民の参加として当日の参加の他・アイデアを出すなどの企画

 

協賛内容 当日の飲料(汗をかく作業になるので)

     運搬トラックの供出(ヘドロで汚れるおそれがあります)

     資金提供  道具保守(フック・ロープ・ゴム手など) 保険代

 

取材協力 テレビ・ラジオ・新聞などマスメディアを通じて、広く活動を知ってもらう

     市広報を通じて通報システムの確立を目指す 調査発見→通報→引上げ

     毎年、新聞やテレビの報道により認知度が増しています。

 

☆FSCサルベージ協会

 設立年月日:2004年3月1日(活動は2001年青年会議所より始まる)

 会員数:14名(内正会員9名・獨協大学環境サークルDeco会員4名)

 

協会員 七里順量 会谷文男 荒井光雄 豊田啓介 上澤敬之 辻口アレシャンドレ 広松新 

    中尾斉 金子雅祐

Deco  林昂平 芝田智紀 金澤里穂

 

 事務局:草加市花栗1-32-35

 FSCサルベージ協会長:七里順量(しちりじゅんりょう)(090-1550-2714)

 獨協大学環境サークルDecoサルベージ担当 林昂平(080-6688-2550)

 HP:http://www.soka.ne.jp/salvage.html  アドレスsalvage@soka.ne.jp

協力依頼内容

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